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株ときどきマンガ

気になる銘柄 6525 コクサイ エレクトリック

アジェンダ

0.サマリー

  • 着目点
    半導体製造装置(成膜)のニッチトップ企業である
    生成AI関連などの複雑な構造の半導体バイスに必要とされる技術を保有
    来期秋から新工場稼働により生産量倍増へ
  • 企業概要 ビジネスモデル、業績
    半導体製造工程の「成膜」のための装置を製造 ALDという手法におけるバッチ装置では世界シェアNo1
    このほか成膜後の状態を整える「トリートメント」用の装置で世界シェアNo2
    売上構成は装置販売が70%、保守が30%
    装置は国内と韓国で生産し、全世界に輸出している
    2Qは前年同期比減収減益だが1Q比で大幅増収増益 業績は底をうったと考えられる
  • ビックチェンジ
    生成AIの広まりによる高性能半導体バイスの需要急増
  • カタリスト
    短期:下期業績回復の確認
    長期:半導体需要の本格回復に伴う業績の急回復
  • 目標株価
    当面目標5,000円(現在3,220)を目指す 上値余地50%
    中期目標8,000円 上値余地250%
  • リスク
    半導体需要回復の遅れ
    競合との競争の激化
    出資元の売出

1.どんな会社か

銘柄の業績動向

kabutan.jp

チャート

kabutan.jp

ビジネスについて

2Q決算資料より抜粋

https://tdnet-pdf.kabutan.jp/20231109/140120231109583864.pdf

 

2.着目した経緯

  • 直近IPO銘柄 10/25に上場 JETとともに半導体製造装置銘柄として着目
  • バッチ式ALDでは世界シェアNo1 今後半導体上の構造が複雑化していく傾向にあるため、競合に比べて優位性がでるのではないかと考えた
  • 2Q決算は前年同期比減収減益も、1Qから大幅に回復 今回の四半期決算で同じ状況の銘柄を散見する
    →全体的に半導体市況の持ち直しは後ろズレしている印象だったが、一部(おそらく生成AI関連)は底を打ち始めている

  • 24年度以降の半導体需要回復を見越して24年秋から新工場が稼働 供給量は最大で2倍になる
    →来期以降、業績が急拡大していく可能性が高い

3.ビックチェンジ

生成AIの急激な普及による高機能半導体需要の急拡大

生成AIの急激な普及により、GPUの需要が拡大しただけではなく、周辺機器にもその影響は波及している

高周波数、広帯域、低レイテンシーが求められる環境では、メモリも高速稼働することが求められ、高機能化したDRAMGPUとあわせてニーズが急激に高まっている 要はプロセッサがいくら高速でもメモリが低速だとボトルネックとなり十分に性能が出せなくなってしまうということ

当社に関しては高機能DRAMが業績を牽引しはじめていると考えられる

DRAMの高機能化においては広帯域化「HBM(High Bandwidth Memory)」による伝送速度の高速化があげられる このHBMはメモリを積層することで実現されていて、まさに前述の当社の構造化された半導体上の成膜技術が必要とされることになる

NVIDIA H100

CoWoS




4.今後の想定

目標株価

  • 現在フル操業で、来年秋から新工場操業により生産能力が倍増 現状のトレンドが継続し、来年後半からデータセンター向けなどのニーズも回復すれば、25/3期、26/3期にかけて売上倍増 単純に2Q決算発表前の2500円の倍5000円の株価を目指すと考える
  • 最大値を考えると、過去の業績からフル操業時の売上が2500億 この倍が最上限とすると5000億 過去の営業利益率から25%は可能と考えられ、その場合営業利益が1250億 今期営業利益ガイダンス比からEPS376、決算前EPS28を利用すると株価10500円となる
  • 直近のカタリストは3Qでの増収継続の確認 現時点から営業利益ヨコヨコでも320億で上振れ その場合ガイダンス比でEPS96.7(320/290*EPS87.6)*PER28=2700 更なる増収増益が確認できれば3000を超えていくと考える、と考えましたがすでに超えていきましたね。すでにヨコヨコということはないだろうと市場には織り込まれた感じですね。

リスク

  • 生成AIによる需要の落ち着き
  • 半導体全体の需要回復の遅れ
  • 大株主の動向(ロックアップ180日)
    当社は元々日立国際電気という会社だったが、米国投資会社KKRの出資により事業再編をおこなっている KKRが70%超の大株主であり、今回のIPOもすべて売出 今後ロックアップ解除に従ってある程度売却してくることも想定される
  • 新技術開発競争により当社の優位性が薄れること
  • 地政学リスクによるサプライチェーンなどの停滞

 

本物の勇者

そしてヒンメルは成し遂げたんだ。
本物の勇者だよ。

フリーレン 

 

山田鐘人 作/アベツカサ 画 葬送のフリーレン第3巻より

葬送のフリーレン(3) (少年サンデーコミックス)

 

 

 

 

 

 

 

ここからネタバレ!

 

今回は語録というか好きなお話だったので。
アニメの葬送のフリーレンでも今回のタイトルと同じ題名で明日(23/11/24)放送されるのでスーパーネタバレ注意ですw。ぜひまずはネタバレ前にアニメ見てください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

80年前に勇者ヒンメルが今まで誰も抜けなかった勇者の剣を抜いたとされる剣の里を訪れるフリーレンたち
でも実際には勇者の剣はまだ岩にささったままで、実はヒンメルもまたそれを抜くことはできなかったという事実がフリーレンから語られる。
フリーレンの回想の中でヒンメルは言う
「いいじゃないか偽物の勇者で。僕は魔王を倒して世界の平和を取り戻す。
そうすれば偽物だろうが本物だろうが関係ない。」

フリーレンも当時に思いを馳せながら言う
「そしてヒンメルは成し遂げたんだ。あんな剣は無くたって世界を救って見せたんだ。
本物の勇者だよ。」

いつだって自分自身で決めたことが本物で、道を開くのはその意思の力。

もうひとつ、このお話の含蓄は伝説はいつも第三者によって歪められているということ 本当のことは上っ面だけではなにもわからない。

 

明日アニメで見るのが楽しみです。

山田鐘人(作)とアベツカサ(画)

夏の風物詩 お盆の閑散相場

私は決算跨ぎは苦手で、いつも決算出てからじっくり考えて落ち着いたところを買うタイプなのですが、夏の決算シーズンはお盆の期間があってより時間があり、株価も下がる傾向にあるように思います。
今年も8/14(月)決算クライマックスが終わって一週間、お盆あたり(8/14から18)となる期間がことさら弱い相場だったように感じます。

お盆期間やその週末までにしっかりファンダメンタルの強さが確認された銘柄をお盆明けからブレイクしたタイミングで狙っていくのはある程度ワークするのではと思っています。

いくつかそれらしき銘柄をピックアップしてみました。


7715 長野計器
好決算でギャップアップ後、お盆期間に10%超下落、お盆明けの反転のタイミングでエントリーできれば、そこから直近24%上昇しています。

5406 神戸製鋼所
同様に好決算でギャップアップしばらく高値で推移しましたが、お盆の時期で9%くらい調整、お盆明けのブレイクでエントリーするとこちらも直近24%上昇しています。

4374ロボペイ
全体的にボラティリティは高いですが、お盆期間は11%の幅で推移してお盆明け一気にブレイク、お盆期間の高値を抜けたところでエントリーすると直近高値で36%上昇しています。

6227 AIメカテック
こちらはお盆明けギャップアップしてるのでエントリーなかなか難しいかもしれませんが、お盆期間は15%調整してそこから直近29%上昇しています。お盆期間の高値ブレイクで買ったとしても20%上昇しています。

 

こうしてみるとやはりお盆期間はかなり不安定な相場になっているようにみえて、毎年そうかというとわかりませんが、チャンスとなることも多いのではないかと思います。

まあ、事前の銘柄選定ありきの話ではあると思いますが。