chadalog

株ときどきマンガ

一つのことを極めろ

一つのことしかできないなら
それを極め抜け
極限の極限まで磨け

泣いていい逃げてもいい
ただ諦めるな

信じるんだ
地獄のような鍛錬に耐えた日々を
お前は必ず報われる

極限まで叩き上げ
誰よりも強靭な刃になれ

 桑島慈悟郎(元柱 雷の呼吸の育手)

吾峠呼世晴 作 鬼滅の刃 第4巻より

 

鬼滅の刃 4 (ジャンプコミックスDIGITAL)

ここからネタバレ!


映画が大ヒット上映中の鬼滅の刃からです。
ちょうど少し前、地上波でアニメが編集されて再放送されていた「那田蜘蛛山編」のワンシーンで、私が好きなエピソードです(アニメで言うと第十七話ですね)。
吾妻善逸は雷の呼吸壱の型「霹靂一閃」という技しか覚えられなかったのですが、師匠である桑島氏から前述のように鍛えられ、徹底的にその技を磨き上げることでその一閃だけで必殺の威力を発揮し鬼を瞬殺します(技の発動には意識を失っているという条件もつきますが。。)。

我が師匠も繰り返し繰り返し何度も何度も「やることは同じです」とアドバイスしてくれています。必ずどんな時も基本のアドバイスを繰り返してくれます(すみません、いつもジジキャラばかりと被せてしまいまして)。私も不器用で、一度にたくさんの事をすることはできません。それどころか一つの事もなかなか身につきません。なので、自分は自分、他の事や他の人にとらわれることなく少しずつ一歩ずつ、一つのことを積み上げていくしかないと思っています。
一つのことだけでも極めた善逸はすごいと思います(霹靂一閃めちゃかっこいいんですよね)。

私の好きな拳法漫画の「拳児」に登場する中国拳法の八極拳の達人、李書文も次のように言っています。
「千招有るを怕れず、一招熟するを怕れよ(せんしょうあるをおそれず、いっしょうじゅくするをおそれよ。」
たくさんの技を使う者は恐るるに足りない、一つの技を習熟する者を恐れよ、という意味です。

善逸はついには自分だけの必殺の技を編み出し(寝ることなく)上弦の鬼を倒します。
私も師匠の技をいつか自分の技にできるように日々精進したいと思います。