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復活のフィンテックベンチャー BaaSで金融ブラットフォームを狙う
コミュニティ型ネット証券といも言うべきSTREAMを運営するSmart Plusを傘下に持つフィンテック企業ホールディングス。
STREAMは株式売買手数料が無料で話題になりました。ダークプールへも注文を流し、そこで出た差益を半分徴収することによって手数料無料を実現しています。
一時期トラブル続きで、「これはあかんな」と思っていましたが、知らないうちにその苦しみを乗り越えて、見事証券プラットフォームをビジネス化、いよいよ収穫の時期が近づいてきたと感じています。
注目のスキームはデジタルウェルスマネジメント。STREAMで培った証券取引基幹システムをSaaSで提供する「BaaS(Brokerage as a Service)」をベースにした投資一任サービスシステムとなります。
資産運用会社はこのプラットフォーム上で独自の投資一任サービスを提供、販売会社はそれらのサービスを自社で販売できます。自社システムにて開発をおこなうことなく、手軽にサービスを構築できます。
また、セブンイレブンは「BaaS」を活用して独自の証券取引サービスの提供を開始しています。
他にも以下のようなサービスが「BaaS」上で構築、提供されているようです。
金融プラットフォームサービスは証券にとどまらず、保険会社の基幹システムもSaaS型で提供されています。コストがかかる自社システムの改変ではなく、短期間での商品提供を可能にしています。
その他にも信販会社向けにクレジットプラットフォームも提供しています。
当社には3つのビジネスセグメントがあり、この特に金融インフラストラクチャ事業は3Qまでに前期比売上が3倍となったようです。特に保険プラットフォームが快調。
この3Qで営業利益も前期比大幅に赤字を縮小してきました。
株価も底値からボックスを積み上げる展開(⭐︎は四半期決算のタイミング)。
証券、保険プラットフォームも引き合いは引き続きあるようですが、まだ顧客ごとにサブスクリプション価格も個別に設定されているようで、来期どれくらいの新規顧客がみこめて、どれくらいストック収益が積み上がるか予想が難しいと感じています。